ハンディファンの風、どこに当ててますか?

街中を歩くと、ハンディファンを顔に当てながら歩いている人を多く見かけます。扇風機の風が当たると、なぜ涼しく感じるのか知ってますか?風によって水が蒸発するときの気化熱で涼しく感じます。顔に風を当てると汗が蒸発すると同時に、目の涙も一緒に蒸発していることに気が付いてますか?

暑さが増してからドライアイの患者様が増えています。もちろん、エアコンの風でも涙は蒸発しますが、ハンディファンをよく使う年齢層の若い患者様の眼の違和感や、見え方の低下などドライアイの訴えが増えたように感じます。

涙は油の成分の油層と、水分とネバネバ成分のムチンの液層の2層構造です。液層は角膜と結膜に栄養補給を行い、油層は液層の表面をカバーして蒸発を防ぎます。

涙液は目の表面を常に濡れた状態にして、瞬きや目玉の動きをスムーズにし、目の表面の細胞を保護する重要な働きがあります。目の表面は透明な細胞層で構成されていて乾燥に弱くキズ付きやすい性質があります。この表面の細胞層は再生能力が高く1~2週間でターンオーバーしますが、ドライアイで涙が表面を保護していないと表面の細胞が傷つき、さらに感染などを起こすと、傷はもっと深い再生しない細胞層に達します。こうなると傷が治っても瘢痕となり残ります。

涙はゴミが眼に入った時は洗い流してくれるし、殺菌成分や免疫成分が目を外界から守ります。それと、涙が角膜の表面を覆うことで、角膜の表面を最高のレンズにしているのです。眼鏡をかけている方はわかると思いますが、ピカピカでツルツルの状態のレンズと、ガサガサでキズだらけのレンズの見え方、格段の差が出ますよね。

一言でドライアイと言っても、涙の分泌そのものが少ないタイプや、涙の成分の異常により涙は出ているけど角膜上に保持する力が低下しているタイプ、涙の蒸発が亢進しているタイプなど、その人によりタイプが違ってきます。

ドライアイの人だけでなく、涙の分泌も成分も正常な人でも、扇風機の風が当たり続ければ誰でも乾きます。乾いて傷が出来たところに夏の強い紫外線が当たるのは考えただけでもゾッとします。まずは、風の向きを目にあたらない角度にする。紫外線をカットする眼鏡やサングラスをかけるなど工夫をして、目に負担を掛けないようにして暑い夏を乗り切りましょう。

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