【オートレフラクトメータ】
アゴを乗せ覗くと赤い気球が見える検査機器です。眼科で診察を受けたことがある方は一度は経験したことがある検査ではないでしょうか。気球の下の直線に伸びた道は、米アリゾナ州の原野に本当にある道を撮影したものです。残念ながら気球は合成されたものなのですが、リラックスした状態でぼんやり遠くの中心をを見ることが出来る画像です。
え?気球は覚えるいるけど、道あったかな?と思った方は次回、気持ちの良いぐらいまっすぐに伸びた道を見てみて下さい。気球ははっきり見えたりぼやけたりしますが、正しいデータを取るためにずっと気球を見続けてくださいね。
目の奥に弱い赤外線を当て、眼底で反射してくる赤外線で眼底までの距離と角度を読み取り、近視・遠視・乱視の矯正度数や乱視の矯正軸の基本データを得ることが出来ます。この測定値を参考にして、5m視力検査で使用するレンズを選択します。機器で基本データが得ることが出来るのなら、わざわざ5m視力表を使っての検査は必要がないのでは。と思うかもしれませんが、物を「見る」時に人間は眼球から入った光を眼底に写し、それを視神経が脳に送り「見えた」という感覚を生み出すします。機器の測定は眼球レベルの数値。5m(1m)視力表を使っての視力検査は、脳の視中枢で認識する見え方の数値なのです。疾患によっては眼球レベルでは見えるはずなのに、眼底から脳の視覚中枢までの範囲の見え方では視力が出ないこともありえるのです。
5m(1m)視力表を使っての視力検査は検査を受ける人の感覚「見える」「見えない」で数値を測定するので自覚的視力検査と呼び、機器が一方的に測定するこのオートレフラクトメータの検査は他覚的屈折検査といいます。