視野検査

視野検査と聞くと緑内障で定期検査をしている方は、「あの光は見えたらスイッチを押す、あの検査でしょう」って思う検査があるかもしれません。

視野検査にはいくつか種類があります。さけみ眼科で行っている検査を紹介していきたいと思います。

ハンフリー視野検査とゴールドマン視野検査

どちらも中心のオレンジの光をじっと見ている状態で、視界の中に光を感じたら応答することで、自覚的にどのくらいの明るさがどの範囲で見えているかを調べます。2台の機械が写っている画像の右側がゴールドマン視野検査で、これはドームの反対側に検査員が座り、光を感じることができない場所から感じる場所に手動で光の視標を動かしていきます。その人が光を感じるすべての範囲を動く光で検査します。

左側のハンフリー視野検査は、ドーム内で光は動かず、検査位置で点滅します。緑内障で定期検査をされている方の多くはこのハンフリー視野検査で中心視野30度の検査をしていると思います。また緑内障が進むと、中心視野10度の検査をします。

でも、中心視野30度とか10度とか言われてもピンと来ないかもしれません。

私が顔の前に餅網を持っている画像を見てください。顔前30㎝の位置で直径30㎝の餅網を持って中心部を見たとき、餅網全体が中心視野30度の範囲、青いモールで囲った部分が中心視野10度の部分です。ちなみに人が見える範囲は外側(耳側)に約100度、内側(鼻側)は約60度、上方向約60度、下方向に約70度です。

Amsler Charts・M-Charts

アムスラー検査は中心視野10度の視野検査、この等間隔にひかれた方眼の見え方で簡単に見え方のゆがみや、暗点と呼ばれる見えない部分の検出ができます。患者様がこの辺がザルのように飛び出して見えるとか、餅網のように波打って見えるとか、この辺がグレーががって線が見えないなど語源化した訴えを、検査員が検査用紙に図面化します。画伯が生まれる検査でもあります。でも、安心してください、画伯が図面化できないところは言葉でも説明書きしてくれるので医師にきちんと伝わってます。

変視と呼ばれるゆがみは直線から、徐々に間隔を広げた点線を見ていくとだんだんゆがみを感じなくなります。どのくらいの間隔の点線でゆがみを感じなくなるかを検出する検査が右側のM-チャートです。

最近ではOCT検査で視神経や網膜の状態を詳しく調べることができ形の変化】を見ることができます。一方視野検査は【実際の見え方】という機能を調べます。

例えば緑内障では、OCT検査で視神経の傷みが見つかっても、視野検査では異常がまだ出ていないことがあります。逆に視野検査では変化が出ていても、OCT検査だけではわかりにくい場合もあります。そのため両方の検査を組み合わせて経過を見ていくことがとても重要になるのです。

視野検査で「まだ異常は出ていませんね。定期的に経過を見ていきましょう」というと”まだ”視野に異常は出ていないという結果に安心してしまい定期検診に来なくなる方がいます。しかし、OCT検査では視神経の傷みが始まっているという事実があるのです。今回の視野結果では異常がなかったとしても、定期的な検診がとても大事です。

緑内障はゆっくり進行する病気ですから、気付かないうちに進行して視野に変化が出てしまうと、一度傷んだ視神経は残念ながら元には戻りません。

医師が定期検査で経過を見ていきましょう。と言ったときはこのような意味があります。定期検査に通うことをお勧めします。

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