100均の老眼鏡で大丈夫ですか?って

遠くは見えるけど新聞を読むときに見えにくいので、100均の老眼鏡を使っています。良く見えてるけど100均ので大丈夫ですか?目に悪くありませんか?って聞かれました。

答えは「使い方によっては大丈夫です」

使い方?眼鏡をかけるのに使い方って??思われるかもしれません。新聞を読むとか、お店でメニューを見るなど比較的短時間の装用か、またはじっくり読書、針仕事、スマホやPCなどのデジタル作業など細かいものを長時間見るときに装用するのかで違ってきます。

100均の老眼鏡は短時間装用だったら大丈夫ですが、長時間装用し続けると目に負担になり眼精疲労の原因になるかもしれません。短時間なら大丈夫なのに長時間はダメってなんで??って感じですよね。もちろん老眼鏡の度数が弱い場合も、はっきり見ようと調節力という力を使わないといけないので長時間かけると眼精疲労の原因になります。しかし、今回は少し視点を変えて度数以外の理由を説明していきたいと思います。

この写真は視力検査に使う検眼枠です。瞳孔間距離と呼ばれる右眼の黒目の中心から左眼の黒目の中心までの距離によってこんなにも種類があります。遠くを見ているときの日本の男性の平均的瞳孔間距離は64mm、女性は62mmです。あくまで平均で個人差が結構あります。

近くを見るときは少し目が寄るので上記の瞳孔間距離より少し狭くなります。

忍者が忍術をかけるイラストを描いてみました。黒目の位置で左の忍者は遠くを見ていて右の忍者は近くを見ている感じを受けませんか?近くを見るときは遠くを見ているときよりも瞳孔間距離は2~4mm狭くなります。

100均の老眼鏡の瞳孔間距離はどのくらいの設定になっているのか何個か購入して測ってみました。眼鏡の青丸がレンズ中心で、光が直進して楽に一番よく見える場所です。左右の青丸間の距離が瞳孔間距離になります。

日本人の平均瞳孔間距離よりかなり大きい設定になっています。男女兼用なので大き目だとは思っていましたが、思っていた以上でした。自分の瞳孔間距離より大きい老眼鏡を装用すると、凸レンズの性質から、より多く寄り目をしないとしないとぼやけて見えてしまいます。無意識にハッキリ見ようとギュッと目を寄せることになり、長い時間寄せ続けると、これが疲れ目や頭痛の原因となってしまうのです。

こんな理由で短時間の使用は100均の老眼鏡で大丈夫ですが、長時間の使用には自分に合った瞳孔間距離で必要度数の老眼鏡をお勧めします。

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