乱視って

眼鏡を処方するときに「乱視がありますね」と話すと、「今まで乱視って言われたことがない。急に乱視ってなるんですか?」って聞かれることがあります。

乱視には正乱視と不正乱視の2つ種類がありますが、眼鏡で矯正できる正乱視について今回は説明していきたいと思います。

乱視とは角膜のカーブが経線により屈折力が異なることでピタッと焦点が1点に結像できない状態のことを言います。簡単に言うと角膜のカーブが急なところと緩やかなところがあるという事です。

乱視があると話すと、まるで悪者のように悲観されますが、乱視の度数にもよりますがほとんどの人が乱視の要素は持っています。眼鏡が高額だった時代に乱視用のレンズは普通のレンズに比べて高額だったために、【乱視】=【眼鏡代が高くなる】という事で乱視が悪者扱いされた時代があり、今も何となく悪者のイメージだけがのこっているようです。

小学校1~3年生の55%は0.5D以上の乱視があり、0.25D以上とすると、なんと90%の確率になります。高校1~3年生の調査でも0.5D以上は65%、0.25D以上とすると92%で、ほとんどの人が乱視を持っていることがわかります。

乱視には角膜が上下につぶされたような形の直乱視と、左右から水平方向につぶされたような形の倒乱視、斜め方向につぶれた斜乱視があります。

若年層に多い直乱視は縦は濃く見えるけど横方向がぼやけ、文字や光は上下にぶれたように見えるので、ランドルト環は上下は見えるけどけど左右は判別しにくい見え方です。文字の「り」は縦棒なのではっきり読めます。

40歳以降に増えてくる倒乱視は横は濃く見えるけど縦はぶれるので、文字や光は横にぶれて見えます。ランドルト環は左右は見やすいけど、上下は判別しにくい見え方です。「り」はぼやけて見え「て」の横棒がはっきり見えます。ランドルト環が横に2つ見えるので高級ブランドのマークに見えちゃうと表現される方もいます。斜乱視は特定の斜めの方向が濃く見え、その他はぼやけて見え、文字や光は斜め方向にぶれた見え方です。

若年層に多い直乱視は、乱視度数に比べ歪みを感じにくく自覚的視力検査をしていてもある程度の度数まで乱視矯正をしなくとも良好な視力が出ることが多いのですが、40歳以降に増える倒乱視は乱視を自覚しやすく乱視用のレンズを入れたほうが見やすくなります。このことも、今までは乱視矯正のレンズを入れなかったのになんで今回はいるの?という理由の1つかもしれません。

なんで40歳以降に倒乱視が増えていくか不思議に思いませんか?答えは眼瞼圧の変化です。

まぶたの圧か・・・そのころ合いの年齢の方は納得の理由ではないでしょうか。

若いころの乱視は角膜の歪みが原因ですが、年齢を重ねると水晶体が濁ることによる乱視が出てきます。白内障による2重3重に見える見え方はどんな眼鏡を掛けても治せません。車の免許更新時に必要な視力が出ずにあわてて白内障の手術を考える方が年に数人います。自分の見えにくさの原因は眼鏡で解消出来るのか、それとも、どんなレンズを使っても良好な視力を得ることが難しいのか、慌てなくて済むようにしたいですね。

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