ボールが目にあたった!目をぶつけた!どうすればいいの?

まずは応急処置から書いていきます。眼鏡やコンタクトを使用していない状態で打撲した場合は、打撲部位を冷やして、できるだけ早く受診して下さい。もし、眼鏡や眼鏡やコンタクトをした状態でボールがあったりぶつけた場合は、壊れた眼鏡のレンズの破片や割れたり破れたりしたコンタクトが目に入っている可能性が有ります。こすったり、押し付けたりすると目に傷ができることがあるので注意が必要です。また、まぶたから出血がある場合も、【決して押し付けず】に出血しているところを本当に軽く押さえて、すぐに受診して下さい。また、鼻水や鼻血が出ていてもチーンと鼻をかまないでください。

当日は何も症状を感じなくとも、後日、症状が現れることがあります。最悪の場合は失明してしまうこともあります。本人がなんともないと言っていても必ず眼科を受診して下さい。

スポーツをしていてボールが目にあたった。転んで目をぶつけたなど、何かしら外から目に衝撃を受けると眼球やその周りの組織に様々な障害を起こし、様々な症状を起こします。

*見えにくくなった。視力の低下、かすむ、視界の一部が見えにくい

*ものが2重に見える

*目を動かすと目が痛い。横を見る、下を見る、または上を見るなど目玉を動かしにくくなった。

*充血した、眼玉が真っ赤になった    

 

【前眼部損傷(目玉の奥ではなく表面から見える部分の損傷)】

角膜びらん(黒目の表面にある角膜の傷)、酷い状態では角膜穿孔(角膜に穴が開いてしまう)、前房出血(角膜と虹彩の隙間に出血した血が溜まる)、外傷性虹彩炎、縮瞳不全(瞳孔が明るいところでも縮まらない)などを起こして、目の痛み、涙が出る、充血、視力低下、まぶしくてたまらないなどの症状が出ます。

【後眼部損傷(目玉の奥の損傷)】

網膜振とう症(網膜への衝撃の跡)、網膜出血、硝子体出血、網膜剥離などが起き視力低下や視野が欠ける、かすんでみえる、飛蚊症(黒いものが見える)等の症状が起こります。このほかには目の周りを囲んでいる骨が折れると、眼球運動がしにくくなり、ものが2重に見えたり、骨折により神経に支障が出れば頬から上唇に麻痺がでることもあります。また、血が混じった鼻水が出ることがあります。この場合は鼻をかむと骨折した所から目の周辺組織に空気が入ってしまい視力低下を起こすので鼻をかんではいけません。さらに、目の奥の視神経管が骨折などを起こした時には、視神経が損傷し失明する場合もあります。

目に強い衝撃を受けた時は、症状があっても無くても、必ず眼科に受診して下さい。

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