正しく目薬をさせてますか

目薬のさし方って知ってますか?そんなの教えてもらわなくっても昔からやってたしわかってるよ。そんな方も少し長くなりますが最後までお付き合いください。まずは、手を洗い清潔にするところからスタートです。そして、目薬の開けたキャップ、どこに置いていますか?

なんとなく、埃が入るといけないからと伏せて置いてませんか?埃の心配よりもキャップの淵につく雑菌に注意です。置くときは上向きに置きましょう。

時にはキャップを置く場所がない時もありますよね、そんなときは小指でふたを挟んで開け、持ちながらさす方法を習慣付ければ置き方の問題も解決できます。小指で挟んでキャップを開け、小指に挟んだまま、

点眼瓶の先端が、睫毛や目に触れないよう気を付けて、点眼します。点眼瓶の先が睫毛や目に触れると雑菌がついてしまうので注意してください。

さす時に手が震えちゃって、うまくさせない方は、アカンベーの手の上に手を置いてさすと安定します。さし方は横からでも上からでも、目薬が目に1滴入ればOKです。手が安定しない時は、アカンベーの指を中指や薬指に変えて試してみると、やりやすい自分のスタイルが見つかるかもしれません。

目薬をさしたら目頭を1分ぐらい軽く押さえます。ハイ!これ重要ポイントです。実は目に入った目薬は目頭にある管を通って鼻を通り口に抜けます。目頭を軽く押さえることで目薬の滞在時間が増え、薬効効果がより出やすくなります。せっかくさした目薬ですから薬効効果を十分に効かせましょう。手術後の方は傷口が開く可能性が有るので目頭は押さえず、目薬をさしたら目を閉じるだけにしてください。

目薬をさした後、目は閉じても開けていてもOKですが目はパチパチさせないで下さい。パチパチするとその刺激で涙が出て目薬が薄まってしまいます。そう、スマホやゲームで目が乾くのは瞬きの回数が減るからで、瞬きを意識的に増やしましょう!!と言うのも目のパチパチの刺激で涙が分泌するからなのです。

ティシュで拭くのも目からあふれ出た分だけにしましょう。目を押すように拭くと、せっかく入れた目薬をティシュが吸い取ってしまいます。目にしみる目薬をさした後、ティシュで拭くとしみるのが収まるんだよな~という方、せっかくさした目薬をティシュで吸い取っている可能性があります。あふれ出た分だけ拭き取りましょう。

2種類以上の目薬を使用される方は、点眼する間隔が短いと先にさした目薬を、後でさした目薬が押し流してしまう可能性があります、先にさした目薬が目に吸収される3~5分後に、次の目薬をさすようにして下さい。3~5分後と言っても30分後でも1時間後でも大丈夫です。要は1本目の目薬の薬効を十分吸収してから次の目薬を吸収させましょう。という事です。忘れちゃうよという方は携帯電話にもタイマーの機能が付いています。利用してみては如何でしょうか。

また、混濁した目薬は、透明な目薬の後。順番としては、透明目薬→混濁目薬→眼軟膏です。

定期的な検診で点眼を継続的に行っている患者様に正しい点眼をしていただくことでより一層の治療の効果が出ることがわかっています。もし、まだ目薬をさした後、目頭を軽く押さえてなかったという方、次の目薬を直ぐにさしていたという方いらしゃいましたら、今日から是非実行してみて下さい。

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